ジョーイ・ラモーンは2001年にリンパ腫で他界する前、数年にわたって断続的にソロ作品に取り組んでいた。そのレコード『ドント・ウォーリー・アバウト・ミー』は亡くなってから1年後にリリースされるのだが、その中には抑止不能なほど前向きな「アイ・ゴット・ノックド・ダウン(バット・アイル・ゲット・アップ)」という曲がある。同曲は、やがては命を奪うことになる病気のための長い入院生活について歌ったものだった。

 それから10数年後の昨年12月、スクール・オブ・セヴン・ベルズのベンジャミン・カーティス(35)が異なるタイプのリンパ腫で亡くなったが、悲しくも、彼の最後のレコーディングをもってジョーイの前向きさを実際にアピールすることとなった。スクール・オブ・セヴン・ベルズがカバーした「アイ・ゴット・ノックド・ダウン(バット・アイル・ゲット・アップ)」が6月24日に公開された。

 カーティスが病院のベッドの上でノートパソコンを使いレコーディングした同曲は、ラモーンのストレートなロックソングがセヴン・ベルズの特徴的な暗さに包まれ、落ち着いた柔らかな哀悼へと変わっている。

暮らしとモノ班 for promotion
【フジロック独占中継も話題】Amazonプライム会員向け動画配信サービス「Prime Video」はどれくらい配信作品が充実している?最新ランキングでチェックしてみよう