非常に強い勢力となった台風10号は25日6時現在、南大東島の南を南西へ進んでいます。このあとUターンをするように進路を東寄りに変えて、北上してくる見込みです。今後の台風の動きにご注意下さい。
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台風10号は19日(金)に伊豆諸島八丈島の東で発生しました。発生当時の中心付近の気圧は994ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル/秒でした。次第に勢力を強めて、24日(水)には強い台風になりました。その後も海面水温の高い海域を時間をかけて南下。台風のエネルギーとなる水蒸気をたっぷりと供給して、今日25日3時、台風10号は「非常に強い」台風になりました。
25日6時現在、非常に強い勢力となった台風10号は、南大東島の南を1時間に10キロの速さで南西へ進んでいます。中心付近の気圧は945ヘクトパスカル(北緯30度以北で発生した台風の中で、ここまで気圧が下がるのはめったにありません。)中心付近の最大風速は45メートル/秒です。発生当時より、だんだん勢力を増してきています。
動き出す台風10号
台風10号が発生した周辺の海域では進路は通常、上空で吹く西寄りの風と高気圧のへりを吹く風によって、東寄りに進むことが多いですが、台風10号はめずらしく西よりに進んでいます。これまではゆっくりと進んだり、停滞したりと、さまようような行動をしていましたが、そろそろ大きく動き出すタイミングになりそうです。
あす26日(金)には次第に進路を東寄りに変えて、日本の南を北上してくるでしょう。まだ予報円が大きく、進路ははっきりしていませんが、このままほぼ予想通りに進んできますと、本州に近づいてくる見込みです。(関東から九州が予報円の中に入っています。)進路によっては台風9号がもたらしたような広い範囲で大雨になるおそれがあります。今後の台風の動きには十分ご注意下さい。