ツイッターやブログもまめに更新し、高齢でもデジタルに適応しようと努力できることも、芸能人としての才能のひとつだろう。

 最近では意外な苦労話が話題となった。1月26日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)では、実兄の借金を肩代わりし、9年かけて完済していたことを告白。バラエティー番組ではいつも笑いを振りまく梅沢の、知られざる一面がクローズアップされた。

「座長となったお兄さんのおかげで舞台に出られるようになった梅沢さんは、それをずっと恩義に感じていて、お兄さんがだまされてつくった何十億円もの借金を返すために、持ちビルなどを売却。それでも何億円も足りず、仕事をしまくったと語っていました。2011年から9年かけて全額返済できたそうですが、昨年にお兄さんが亡くなったため、この話を初めて公開したそうです。何十億円もの借金を9年で全額返済できるほどいろんな仕事を詰め込み、ただひたむきに大量の仕事をこなし、ちゃんと結果を出し続けてきたからこそ、今のバラエティーの人気にもつながったのでしょう。なぜ大スターだった梅沢さんがここまでいろんなバラエティーに出続けてきたのか不思議だったのですが、このエピソードを聞いて合点がいきました。お兄さんへの感謝、舞台役者としての矜持(きょうじ)、さまざまな思いが今のブレークにつながっているのだと思います」(テレビ情報誌の編集者)

■多忙でも地方テレビ局に出続ける

 スポーツ紙の芸能担当は梅沢の芸能人生をこう振り返る。

「1980年代、大衆演劇ではすでに梅沢さんはスターでしたが、歌手として『夢芝居』がヒットしてからはテレビ界にも進出。2000年代以降はコメンテーターの仕事が増え、特に『情報ライブ ミヤネ屋』での歯に衣(きぬ)着せぬコメントぶりで、梅沢さんのご意見番としてのイメージが定着しました。10年代には主戦場をバラエティー番組に移し、大人気タレントになった。つまり、今の梅沢さんは“3度目のブレーク”の真っただ中なんです。ギャラの相場は安くはないはずですが、地方局のTOKYO MXにも出演し続けているところもすごいですし、今では子どもたちがファンレターを送ってくるほどの『愛されおじいさん』になっています。大衆演劇でデビューしたころから、お客さんを楽しませるのが梅沢さんの全てであり、そこには労を惜しまない人なのです。お兄さんの借金を完済できた今、やっと“3度目のブレーク”を楽しめているのかもしれません」

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レアな「マスコットキャラ」のような存在