10日19時、大雨をもたらすような帯状の雨雲は、福島県を中心にかかっています。このあとも局地的に非常に激しい雨が降る恐れがあり、さらに雨の量が増える見込みです。
この記事の写真をすべて見る台風から変わった日本海の低気圧に向かう南風と、台風17号周辺の東風とがぶつかり、南北にライン状に連なる雨雲が発生し、次々と関東から東北に流れ込んでいます。これまでに経験したことのないような大雨となっています。
○関東
降り始め(7日18時)からの雨量は、栃木県で600ミリ、茨城県で300ミリを超えた所があります。9月1か月分の雨の約2倍の雨が、たった3日で降りました。
午前0時過ぎに栃木県に、午前8時前に茨城県に大雨特別警報が発表されました。土砂災害や川の氾濫が発生して所もあります。
○東北
降り始め(6日12時)からの雨量は、福島県の会津地方では400ミリを超え、50年に1度の大雨となっています。
●夜間の避難は危険
このあとも局地的に滝のような雨が降る見込みです。
日が落ちて足元が見えない時間に避難をするのは危険です。雨の降り方や近くの崖や川の様子に異変を感じたら、2階以上の崖から離れた部屋など、比較的安全な場所にいるようにしましょう。
大きな被害のあった、栃木県と茨城県、福島県の天気をまとめました。
※ポイント予報の地点は、大きな被害のあった場所に近い所を選んでいます。
栃木県の天気
今夜は雨や雷雨となるでしょう。あす明け方にかけて、局地的に雨が激しく降る見込みです。雨は、あす朝には弱まるでしょう。
昼過ぎには晴れ間が出ますが、まだ油断はできません。土砂災害は、雨が弱まって時間が経った後に起きることもあります。危険な斜面には近寄らないようにしましょう。
茨城県の天気
今夜遅くにかけて、バケツをひっくり返したような雨が降るでしょう。あすに日付けが変わった後は激しくは降らない見込みです。
ただ、川の様子には引き続き警戒が必要です。上流で降った雨が下流に流れてくるまでに時間がかかるため、これから川の水かさが増える所もあるでしょう。川には近づかないようにしてください。
福島県の天気
浜通りを中心に今夜遅くにかけて、非常に激しい雨が降る恐れがあります。雨で、辺り一面が白っぽくなることもある見込みです。あす明け方にかけて、激しく降る所もあるでしょう。あす朝になると、雨は弱まる見込みです。
ただ、今までの大雨を排水しきれていない所もありそうです。高架下のような低い所に水が流れ込んだり、側溝から水が溢れることもあるでしょう。車の運転や足元など、十分にお気を付け下さい。
また、台風17号の影響を受け、海上は風が強まり、海はしけるでしょう。