動物愛護運動家で筋金入りのベジタリアンとして知られるイギリス人シンガー、モリッシーが、アメリカの伝統的な七面鳥料理を非難し、オバマ大統領に向けて辛らつな批判をした。
モリッシーは自身のファン雑誌『True To You』において“サンクスキリング”というタイトルでいつもの不満をぶちまけている。
1985年には当時所属していたザ・スミスでアルバム『ミート・イズ・マーダー』(肉は殺し)をリリースしたモリッシー。ファン雑誌に「どうかオバマ大統領のひどい手本を無視してください。“サンクスギビング”の名のもとに、4,500万羽の鳥が電気ショックの水槽の中に引きこまれ、その後、喉を切り裂かれる。そして大統領は、ははは、実に面白いと笑うのです」と綴っている。
さらに、「PETAのイングリッド・ニューカーク会長が指摘するように、七面鳥の肉は“わが国の主要な殺し”のひとつであり、また、たっぷり詰まった動物性脂肪とコレステロールは、人間の心臓マヒや脳卒中を引き起こします。そしてオバマ大統領は笑うのです。そのうえ人間が引きおこす温室効果ガス排出の51%は食肉産業の責任です。従って、呆れるほど愚かなホワイトハウスの“七面鳥の恩赦”(恩赦と称して2羽の七面鳥を選ぶ恒例行事)は、ひどく残酷で環境に無責任な業界を公然と支持するものです。そしてオバマ大統領は笑います」と続けている。
なお、モリッシーが最近の自身の健康問題をすっかり忘れているのは明らかだ。