2024年から使われる新紙幣で5千円札の顔になることが決まった津田梅子。梅子が設立した津田塾大の学生やOGはお祭り騒ぎだが、一方で学内に伝わる「梅子の呪い」にも注目が集まっている。
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5千円札の顔に選ばれたのは、岩倉使節団の一人として留学し、帰国後は津田塾大学の前身である「女子英学塾」を創設した津田梅子。津田塾大のOGたちは、今回の“快挙”にSNS上などでお祭り騒ぎだ。
「新紙幣が発行されたら、お給料は全部5千円札でもらいたい! もう、お札(さつ)じゃなくてお札(ふだ)としてお守りにしたいです」
そう力を込めるのは、07年卒で作家のエージェントを務める中村優子さん(34)だ。 「津田塾生が『津田塾に行っている』と話すと、『浪人して塾に行っているの?』と勘違いされるのはあるあるエピソード。福沢諭吉の慶応義塾大学はそんなこと言われないのに。『津田っ子』はみんな、梅子さんがお札になることで大学の認知度が高まることを願っています」
そんな「津田っ子」たちがもう一つ期待するのが、津田梅子にまつわる恐ろしいジンクスが覆されることだ。
小平キャンパスには、「UME TSUDA」と書かれた津田梅子の墓がある。実はこのお墓、「お参りすると彼氏ができない」「結婚できない」という言い伝えがあるのだ。中村さんは言う。
「真偽はわかりませんが、津田塾OGは3割が(津田塾大近くの)一橋大学OBと結婚、3割が他大学OBと結婚、そして3割が独身と言われています」
なんとも恐ろしいお墓の力。ただ、実はこの言い伝えには「続き」がある。
「お墓に3回行くと大丈夫、とも言われているんです。梅子さんに注目が集まってみんなが何度も会いに行くようになれば、ジンクスに悩まされることもなくなるかも」(中村さん)
さてここで、グーグル検索で「津田梅子」と入力してみてほしい。一緒に検索されることが多い関連ワードとして「朝ドラ」が出てくるはずだ。あれれ? 津田梅子って朝の連続テレビ小説になってたっけ?