メルカリの利用者は月間約1千万人。中には意外な使い方をする人も。そんな「私だけのメルカリ活用法」、ちょっとのぞいてみました。
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●私の活用法(1)
花嫁衣装もブーケも冠もお得にゲット
9月2日に結婚式を挙げた横浜市のパティシエ泉彩未さん(31)は、メルカリでウェディングドレスを買った。挙式と披露宴のドレスは会場のプランに組み込まれており、買ったのは前撮り写真を撮るときと、2次会で着るためのものだ。
「準備期間があまりなかったんですが、時間がなくても自分たちらしい結婚式にしたい。会場に飾る小物などをメルカリで探すうちに、『ひょっとしてウェディングドレスもあるんじゃ……?』と検索してみたら、ありました。それも数千円のものから数十万円のものまでいろいろ。あれこれ悩んで、結局7千円で購入しました」
売り手の説明によると、定価6万円だったが使わなかったので新品という。
「値段が値段なので品質は期待していなかったんです。でも届いたドレスは本当に新品で、布地もたっぷり使ってあって、びっくり。正直、期待外れだったら、使わずにまた売ればいいやって思ってたんですが」
ほかにも、髪飾りや花冠、アートフラワーのブーケなどもメルカリで購入した。
「おかげで前撮り写真も期待以上の仕上がりになりました。どんなものも、メルカリをこまめにチェックすればきっと見つかるんですね」
そのドレス、どうしますか?
「結婚式が終われば私には不要。きれいに手入れできそうだったら、またメルカリで売るかもしれません」(泉さん)
ウェディングファッション専門誌編集者の藤代眞美さん(54)は「定価で100万~200万円ほどのインポートドレスも、メルカリでは20万円台から40万円台で取引されています。中古を買う人にとってはもちろんお得ですが、新品を買う人も100万円で買ってものちに40万円で手放せるなら、実質60万円で買えたことになる。中古を買って使い終わった人がまた出品し、2度、3度とメルカリに出回るドレスもあるといいます」と指摘する。
AERAネットアンケートでも、「すぐに小さくなってしまう子ども服や七五三などイベントのときにしか着ない衣装をメルカリで売買する」という読者の声が目立った。ウェディングドレスもその一つのようだ。