「付き合った記念日に誕生日にクリスマスにと、何かとプレゼントをせびられるけど、なぜ男はいつも買う側なのか」(30歳・メーカー)
女性のほうも、恋愛においては「男性ならこれくらいやってほしい」という意識が存在するのが現状だ。こうした恋愛現場について、官能作家・エッセイストの大泉りか氏は「個人的には、もう全部平等でいいのではと思っています」と話す。
「食事代もホテル代も折半。もしくは出したいほうが出す。セックスも攻めて攻められ、のリバーシブルか、もしくは性癖を優先して、攻めたいほうが攻める。勝手に異性に幻想を抱いて、『男はこう、女はこう』と相手に強いることは捨てればいいのに、と思っています」
ただ、それでは都合の悪い人たちがいるのも事実だとする。
「男女とも、『女は自分の色に染まるもの』とか『男はおごってくれるもの』という既得権益は手放したくない。そういう人は無理して手放さなくてもいいと思いますが、だからといって手放している人たちを『男の本能がない』とか『女として終わってる』と言うのは、もう時代にそぐわないのでやめたほうがいいですよね」
(ライター・大西桃子)
※AERA 2018年5月21日号より抜粋