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部下との雑談の中での何気ない発言がパワー・ハラスメントにあたるケースがある。性別や年齢でひとくくりにした先入観や、プライベートに踏み込んだ話題は注意が必要だ。自身の言動は大丈夫か?ハラスメント対策専門家・山藤祐子さん監修の書籍『トラブル回避のために知っておきたいハラスメント言いかえ事典』(朝日新聞出版)から、パワハラになりかねないNGフレーズを紹介する。

■「髪形変えた?もしかして今日はデート?彼氏とうまくいってるんだ」はNG

男性が女性の髪形を話題にしても、セクハラにはあたりません。このあたりは誤解されている方も多いようですが「いいね」や「その服、似合ってるね」も発言者に性的な要素を感じなければ、セクハラには該当しません。プライバシーに触れなければ髪形や服装をほめてもOKです。

しかし、そこに「今日はデート?」「彼氏とうまくいってるんだ」といった、プライバシーに踏み込だ余計なひと言が加わると、セクハラと言われても仕方がないでしょう。

「スリムになったね」は、ただちにセクハラにはなりませんが、体型の話題はデリケートなもの。精神面や病気などの影響も考えられるので、興味本位で話題にすることは控えましょう。

ただし、いかにも健康的にやせた人に「すっきりしましたね」はOK。「いや、じつは……」と相手も話にのってくれば、会話の糸口になります。

■「(力もちの男性に)筋肉モリモリだね。さわらせて!」はNG

体に「さわらせて」は男女の別なくセクハラにあたります。それによって相手が嫌な思いをすれば、性的な言動で相手を不快にさせる「環境型」と呼ばれるセクハラになります。

男性を力もちとほめたい時は「〇〇さんは力もちだね。何かトレーニングしているの?」とストレートなフレーズで、サラリと表現したいもの。ちなみに、セクハラというと「男性が加害者で女性は被害者」とイメージされがちですが、女性から男性へ、あるいは同性同士やLGBTQ+(性的少数者) に対するケースもあります。

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「マッチョ」という言葉がセクハラかも