人の顔には歴史が刻まれる。キャスターとして華やかに登場したのはバブル真っ盛りの1988年。国政へと活躍の場を移し、紆余曲折を経て都知事となった小池百合子氏の顔は何を語るのか。余計なお世話ながら「観相学」の観点から分析してみた。
●スタミナと実行力突出
今回鑑定してもらったのは、嘉祥流観相学会代表理事、岡井浄幸(じょうこう)さん。岡井さんが真っ先に指摘したのは小池氏の額だ。
「額の上下左右とも広く、世界的視野で物事を考えられる人なのがわかります。政治家になってからは、ますます額が輝き、頭が冴えてきていますね」。額の広さ=世間の広さなのだという。
「広いだけじゃだめなんです。前に出ていないと。前都知事の舛添要一さんは、額は反り額で、頭頂部に向かって扁平でした。考える力はあっても実行力がないんです。学者のままでいたほうがよかったのでは。その点、小池さんの額は前に出てますよ」
鼻はどうでしょう?
「鼻で健康面がわかります。小池さんの鼻はまっすぐ通っていて肉厚で、健康そのもの。タフな人です。前から見て鼻孔があまり見えないでしょ? これは、吸い込んだものを着実に蓄財する相で、経済面の能力もありますね」
●「鼠」から「牛」へ?
今に至るまでにはつらい時期もあった。ちょうど還暦を迎える前後、自民党が下野していた時期、「臥薪嘗胆ヘア」のころは弱さが見えるという。
「眉は昔も今も、美しい三日月形。自然に弧を描いていて、対応力の高さを示しています。しかし、このころは全体に薄くて眉尻が短い。心身ともに、パワーダウンしています」。今は長さ、太さとも申し分ないという。
「政治生命は、長いと思います」
「臥薪嘗胆ヘア」自体、あまり良くはなかったらしい。
「長い髪は自分の首を絞めるといい、しがらみにとりつかれてもどかしい思いをしたんでしょう。目もややうるんで、気迫が感じられません。今は、黒目が大きく力があり、覇気と実行力がある。さらに目尻が深いんです。これは情が深い証拠。こういう目の人は人望・人徳がある」
経年で変化が顕著なのは、その輪郭という。