初めて10代が投票できる参院選が来年夏に迫っている。日本の歴史で初の「未成年有権者」が誕生するのだ。高校生がデモや集会に参加することを制限していた文部科学省の通知は46年ぶりに撤廃され、高校生も学校外で政治活動ができるようになるなど、制度上は大きく方向転換し始めた。
新たに選挙権を得る約240万人は、政治に何を望み、どうやって投票先を決めていくのだろうか。それを探るため、アエラは先月上旬、全国の18歳(一部17歳)の高校生・高専生の男女1030人にインターネット上でアンケートを実施した。
まず驚かされるのは、安倍政権への支持率の低さだ。回答者のうち、安倍内閣を「支持しない」と答えたのは55.9%で過半数を占める結果になった。調査方法が異なるため、一概に比べることはできないが、同時期に行われた朝日新聞の世論調査では、内閣の不支持率は41%だった。
支持政党も「自民党」が27.3%でほかを圧倒したが、これも朝日新聞の世論調査の34%を下回る。
大人よりも18歳のほうが、安倍政権にNO!を感じている傾向がありそうだ。だが、この不支持率は、男女で大きな差がある。女子は支持しない人が66.4%に達するのに対し、男子は過半数が支持している。