「離乳前の子の世話は本当に大変ですよね」 

 そう話すのは、猫の保護・譲渡活動をする東京キャットガーディアンの代表、山本葉子さん。

「離乳前の子猫を保護したら、カイロなどをタオルでくるんだもので保温してください。ミルクは子猫用のミルクを。シリンジなどで口の横から与えますが、気管に入らないように、あまり猫を上向きにしないで。あとは排泄。ミルク後に、ティッシュなどで、オシッコの出る場所をトントンとしてください」

 猫を飼えないから手を出さないのではなく、ネットで一時預かりを探したり、近隣に声をかけたりして、助ける可能性を探ってほしいと山本さんは願う。

 北原さんも言う。

「人間の赤ちゃんの世話の方が大変。今はネットで簡単に情報も手に入るし、怖がらずに保護してほしい」

AERA  2015年11月2日号より抜粋

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