韓国政府が、「反日種族主義」に「黙従」したことにより、日本政府との亀裂は深まったと主張する。
日本の記者からの「どういう読者を想定して書いたか」という質問にこう答えた。
「ターゲットは考えておらず、韓国人全体に向けて書いた。この本を韓国で買っているのは30~40代。最も反日教育を受けて、50代よりも強い反日感情を持っているにもかかわらず、買い求めているのは歴史認識の進歩。日本は想定していませんでした」
出版後、韓国での反応は、書店ウェブサイトのレビューによると、好感と反論の両極端に分かれたという。本国よりも日本で倍の部数が発行されたことを危惧した韓国の記者から「歴史が歪曲されるのではないか」と質問された。
「これは東アジア全体の問題だと思います。日本の読者がこれほど大きな反響を示すのも、大きな関心を寄せているからだと思います。歴史の歪曲という表現を使っていましたが、あるはずがないと言わせていただきます」
(本誌取材班)
※週刊朝日 2019年12月6日号