芸能界屈指のワイン好きとして知られる稲垣吾郎さん。今年3月1日号で作家・林真理子さんと対談した際、山梨のワイナリーを巡ろうという話が持ち上がりました。今回は、ワイナリーを巡りながらの対談という初の出張編! 二人がワインを語りつくします。
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林:今日は私の故郷の山梨県に、吾郎さんをお連れしちゃいました。ワイン造りが盛んなここ勝沼で、ワイン好きの吾郎さんにたっぷり楽しんでいただけたらと思います。
稲垣:ありがとうございます。今日はすごく楽しみにしてきました。山梨のワイナリーをちゃんと巡るのは初めてです。
林:吾郎さんは、ワインはどこで飲むことが多いですか?
稲垣:やっぱり家が多いですね。自分の好きなものに囲まれた自宅で、くつろいで飲むのが好きです。もちろん外もいいと思うんですけど。
林:外で飲むときは、お店に持ち込んだりするの?
稲垣:持ち込みはしないですね。やっぱりいいワインじゃないと持ち込みづらいですし……。微妙なワインを持ち込むと、「店のでいいじゃん」とか言われそうだし、難しい(笑)。
林:そうですよね、確かによっぽどいいワインじゃないと、お店には持ち込みづらいですよね。私もそんなに高いもの持ってないし、いつも知り合いのお金持ちに飲ませてもらってます(笑)。知り合いで、いつもどんなお店にも、高級ワインを7~8本持ち込む人がいて……。
稲垣:へぇ~、そりゃすごいな。
林:希少なワインを持ち込んで、ソムリエさんにも「一杯どうぞ」って薦めると、ソムリエさんたちが店の奥に持っていって、勉強のために一口ずつ飲んだりするのよね。
稲垣:ああ、そうでしょうね。ソムリエさんって、お客さんにそうやって育てられるイメージがあります。僕は25歳のときに「ソムリエ」というドラマ(1998年・フジテレビ系)でソムリエを演じて、それがきっかけでワインに興味を持つようになったんです。
林:そうだったんだ。あのドラマ、見てましたよ。