小林容疑者の知人はこう話す。

「出頭するんじゃないかと、知人の間ではウワサになっていた。『逃げようと思ったが、カネが続かん』などと言っていたそうだ。ニュースで、出頭すると警察に電話していたそうですが、そんな約束なんて守るような奴じゃない。時間を稼いで、神奈川県に捜査の目を引き付けて、遠くに逃げるつもりだった思う。というのも、友人らに100万円貸してくれとか、50万円でも30万円でもいいから貸してと泣きついていた。それだけのカネが必要ということは、遠くに逃亡するつもりだったんじゃないでしょうか。身柄確保された横須賀は、彼も詳しい場所。やっぱりなと思った」

 小林容疑者の同県愛川町の自宅からは注射器が発見されており、覚醒剤を使用していた疑いもある。

「彼は昔からヤンキーというのか、地元の暴れん坊ですぐにブチ切れるタイプでした。高校時代、警察に追いかけられて、逃げ切れないと思ったのか、急にパトカーに突進してフロントガラスをぶち破ろうとして捕まったこともあった。彼は暴力団が絡んだ窃盗団に入っており、その事件絡みで今回の実刑判決が確定した。つい1か月くらい前に、最後の飲み会だと誘われて、行くと『刑務所でしっかりお務めする』と覚悟を決めていたようだった。それなのに逃走したというのは、ブチ切れたのでしょう」(前出の知人)

 大立ち回りを演じた小林容疑者。横浜地検と神奈川県警では、逃走中の立ち寄り先などを詳しく調べている。(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事

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