神奈川県横須賀市内で逮捕された小林誠容疑者(神奈川県警提供)
神奈川県横須賀市内で逮捕された小林誠容疑者(神奈川県警提供)
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逃走5日目で事件は大きく動いた。

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 窃盗や覚醒剤取締法違反などの罪で実刑が確定し、刑務所に収容される直前、神奈川県愛川町で逃亡した小林誠容疑者(43)が23日、逮捕された。

 身柄が移された横浜地検前には大勢の報道陣が待ち構え、後部座席中央にいた小林容疑者は仰ぐように首を曲げ、目を閉じていた。

 捜査関係者によると、小林容疑者の情報を入手した、神奈川県警の捜査員数10人が、潜伏先とされる横須賀市森崎のアパートに集結。

小林容疑者に説得を呼び掛け、逮捕に至ったという。捜査関係者はこう話す。

「小林容疑者は21日の夜に警察に電話してきて、22日午後1時に警察に出頭するという話をしたが、結局は出頭しなかった。おそらく時間稼ぎ、捜査の混乱を狙ってのものとみられる。捜査として、小林容疑者から連絡が入りそうな知人、友人を片っ端から当たって『連絡があれば知らせるように』と伝えていた。そんな中で、知人に小林容疑者が電話をかけてきたので、捜査員が発信先を特定。すると公衆電話付近にいた人物が小林容疑者に似ているという通報もあった。そこで、小林容疑者が電話をしたとみられる横須賀市内を重点的に捜査したところ、警察を見て急に走り出した男を発見。居場所を突き止めて、早朝から説得にあたって逮捕した。アパートから小林容疑者は自ら出てきた。逃走時のように刃物を振り回すようなことはなかった。逃走時と比べると途中で散髪をして髪型を変えていたせいか、最初に公表した写真よりはちょっと違った印象だった」

 小林容疑者は19日午後1時半ころ、横浜地検の職員らが身柄を収容するため、愛川町にある自宅を訪れたところ、刃物を振り回し、車で逃走。当初は自分で運転して車で逃走したが、その後、知人らに連絡を取り、送迎を頼むなど逃走を続けていた。

 捜査関係者によると、潜伏先のアパートには、小林容疑者と男が1人おり、男も犯人隠匿の疑いでその場で逮捕されているという。

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