漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系 月曜21:00~)をウォッチした。
【カトリーヌあやこ氏による「ラジエーションハウス~」の画像はこちら】
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この時期、「平成最後」というフレーズが大安売りだ。そして「平成最後の月9」が本作。窪田正孝演じる放射線技師にスポットを当てたドラマだ。
別に「平成最後」を意識したわけではないだろうけど、この作品、なんだか「平成ドラマはこうだった」パターンでいっぱいなのだ。
まず初回時間延長。最近、ほんとに30分拡大とか多すぎ。次の番組にかぶりすぎ。最終回ならともかく、初回の延長はだいたいテンポが間延びする。
で、タイトルの副題が長い。「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」とか、「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」とか。2時間ドラマの影響か? 説明せずにはいられない病か?
「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」なんて、そんなセリフはドラマの中で言ってくれ。
そして映画音楽のような壮大なテーマ曲が流れ、タイトルバックが始まる。並木道の中央に、窪田を始め主要登場人物が横一列でドーン。あるある、見たことあるコレ。木村拓哉主演の「HERO」で。
ちなみに本作は「HERO」と同じ鈴木雅之演出で、音楽も同じく服部隆之だ。ゆえに「いつかのフジテレビドラマ」感が、ノスタルジックにあふれ出てくる。