ツアー前半戦を終えての賞金ランキングでは、24歳の時松隆光がトップです。彼とはベースボールグリップつながりで最近対談させてもらったんですけど、やっぱり考え方がしっかりしてますよね。自分のことをよく分析してる。自分は大きなことはできないけど、足りない部分を補う努力をしつつ、持てるものは維持していきます、と。なんとよくできた24歳なんだと思いますよね。それも、IT社会によるところが大きいと思いますよ。我々の時代と違って、各方面から事細かな情報が入ってくる。いろんなことを判断する材料がたくさんあるから、決断もしやすくなりますよね。そのあたりは、うらやましいところです。

 去年のKBCオーガスタを制した池田勇太(32)は、今年も前半戦は日本と海外を行ったり来たりで、後半戦は日本に軸足を置く形になるみたいです。ゴルファーである以上、世界にあんだけ大きなフィールドがあるなら、いくら打ちのめされても行きたいって気持ちは、みんなあるんじゃないかと思います。日本できっかけをつかむのもいい。思う存分挑戦したらいいんじゃないかと思います。
 
週刊朝日  2018年9月7日号

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