「中国でもたこ焼きは有名です。日本の漫画やアニメ、ドラマにも登場するから興味を持つのかもしれません。おいしいですし、気軽に食べられるのもいいですね」

 たこ焼きやお好み焼きなど“コナモン”の普及活動をしている日本コナモン協会の谷真菜会長は、外国でもたこ焼きが広がっているという。

「欧米はもちろん中国やインドネシア、マレーシアなどアジア各国でも食べられるようになっています。ただ、具材やソースの味などはそれぞれ異なります。大阪を訪れた際に、『本場のたこ焼きを食べてみたい』となるようです。歩きながらでも食べられますしね。私は海外の方にたこ焼きソースを『ジャパニーズソース』と紹介しています。日本にしかない独特の味ですが、外国人でも抵抗なく味わえます」(熊谷会長)

 たこ焼きは調理の仕方も魅力的だという。素早くひっくり返して丸めていく“職人芸”を、面白いと感じるようだ。外国人観光客が集まって、スマホで撮影している光景も見られる。

「米国のテレビ局や大手ネット動画配信会社が、最近よく日本の街角の撮影に来ています。食は一つのテーマで、たこ焼き店が取り上げられることもある」(同)

 訪日外国人の数は今後も増加が期待されている。日本政府観光局の調べによると、大阪を訪れた外国人旅行者数は2015年が約716万人、16年が約940万人、17年が約1111万人(速報値)。

「たこ焼きバブル」が続けば、大阪はますます元気になりそうだ。(本誌・大塚淳史)

※週刊朝日オンライン限定

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