■「抑圧の象徴」(カメルーン)
現代社会の問題の部 組写真1位/エバ・ハミス(エジプト)
カメルーンでは少女の胸のふくらみを抑えるため、マッサージや圧迫を行う「ブレスト・アイロニング」と呼ばれる風習が残っている
■「心地よく水にゆだねて」(タンザニア)
人々の部 組写真2位/アンナ・ボイアジス(アメリカ)
タンザニア東部のザンジバル諸島では、昔から少女に水泳を習わせない風習があるが、全身を覆う水着のおかげで学べるようになった
■「大地を駆ける少年」(エチオピア)
長期取材の部 2位/ファウスト・ポダヴィーニ(イタリア)
エチオピアのオモ渓谷地区。ダム建設後、脆弱だった土地に、肥沃土の堆積の減量や生物多様性の減少などの影響が及んでいる
■「密猟から逃れて」(ボツワナ)
環境の部 単写真1位/ニール・アルドリッジ(南アフリカ)
準絶滅危惧種のミナミシロサイ。ボツワナは密猟多発地域からサイを救出し、自国内の野生生物保護区で頭数の回復に力を入れている
■「銃口の先に」(イラク)
スポットニュースの部 単写真3位/ゴラン・トマシェヴィッチ(セルビア、ロイター通信)
イラク第2の都市モスルを過激派組織「イスラム国」から奪還する作戦中、自爆テロ容疑者を射殺した直後のイラク軍特殊部隊の兵士
(文・構成/吉川明子)
※週刊朝日2018年5月25日号