【大阪】黒門市場
ここを訪ねずして「大阪の食い倒れ」は実感できない。鰻を頭をつけたまま焼くのは、関西ならではの光景。
■新魚栄(大阪市中央区日本橋1-21-8)
冬は河豚、夏は鱧で評判の老舗。通年で人気が高いのは鰻と鯨だ。鰻の調理法は関西風。頭をつけたまま開いて金串を打ち、強力な火で焼き、蒸さない。皮はサクッ、身はジューシー。国産鰻蒲焼き5尾1万3500円、3尾8100円(タレ・山椒付き)
【高知】ひろめ市場
燃え盛る炎で素早くカツオを焼き上げる。鯨もある、芋けんぴもある。高知名物を堪能できる巨大な屋台村。
■明神丸(高知市帯屋町2-3-1 *注文は明神水産)
炎が上がり、歓声が飛ぶ。市場の中でひときわ目立つのが、カツオの藁焼き実演だ。約1000℃にまで達する燃焼温度で、表面をムラなく焼き上げる。身はもちろんのこと、香ばしい皮も美味。藁焼きたたき1節3456円(タレ・ニンニク・ショウガ付き)
【福岡】柳橋連合市場
大正7年頃に鮮魚商が始めた市場は人情に厚い。地元住民のため赤字覚悟で販売する「定例売り出し」もある。
■原口海産物専門店(福岡市中央区春吉1-3-3)
厳選した北海道産スケトウダラの卵を使用した明太子。一枚ものの羅臼産天然昆布を用いた出汁で塩抜きしてから、昆布出汁・唐辛子・調味料にじっくり漬け込んだ。手間暇かけた逸品に手切り昆布をたっぷりまぶした。昆布入り辛子明太子270g3240円
【那覇】牧志公設市場
多種多様な沖縄食材が入手可。国際通りそばにあり、色鮮やかな南海の魚や展示されている豚の顔が目を引く。
■上原ミート(沖縄県那覇市松尾2-10-1)
沖縄固有の希少な豚、あぐー。脂に甘みとうまみが感じられる。そのブランド豚のソーキ(豚の骨付きあばら肉)と大根と人参を、カツオ出汁で煮込んだ。ソーメンを入れて食べれば、ちょっとした食事にもなる。あぐーのソーキ汁2~3人用650円
※週刊朝日 2017年4月21日号