iQOS(写真)は昨年の9月に発売されると、1年間で200万台以上の売上を記録した
iQOS(写真)は昨年の9月に発売されると、1年間で200万台以上の売上を記録した
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 愛煙家の間で話題沸騰、空前のヒット商品──。たばこ業界も期待を寄せるのが、加熱式たばこだ。国内では、米・フィリップモリスの「iQOS(アイコス)」と、日本たばこ産業(JT)の「Ploom TECH(プルーム・テック)」が先行するが、12月12日には英ブリティッシュ・アメリカン・タバコが進出。「glo(グロー)」が宮城県仙台市で世界に先駆けて発売された。

 加熱式たばこは、キットに専用のたばこを差し込み、加熱する。火を使わないため灰も出ず、吐き出すのは煙ではなく水蒸気。普通のたばこと比べて有害物質も少なく、においもそれほどきつくないことなどから、愛煙家に人気だという。

 例えばiQOSは昨年の9月に発売されると、1年間で200万台を突破した。

「イタリア、スイス、ロシアなど10カ国で販売していますが、売り上げの98%が日本です」(販売元のフィリップモリスジャパンの担当者)

 記者も手に入れようと、iQOSストア原宿店に足を運んだ。朝6時すぎ、行列もなく、1番乗りかと思ったら、店頭の警備員に番号の書かれた札を渡された。121番とある。

「前に120人いるってことです。今日は5時半には80人くらい集まってたかな」

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