加藤:その写真はモノクロなのでわからないんですけど、ほんとうにひどくて。中学生のころは写真を撮られるのもイヤだったので、残ってないんです。すれ違う人が私の顔を見てハッとしたり、男の子の中には悪気なく「ワー、気持ち悪い」みたいにからかう子もいたり。思春期の多感な時期だったので、鏡に映る自分の姿を見るのもつらくて。いまもそれが尾を引いてるのかもしれないですね。周りの目を気にしすぎてしまったり、変に自意識過剰なところとか。
林:カトパンといえばきっと子どものときからかわいくてモテモテで、「いいとこ取り」の人生だろうと皆さん思っているでしょうけど。
加藤:ぜんぜんです。「ホンマでっか!?TV」の「モテ仕草」のコーナーでは、そういう(モテる)立ち位置になったりするんですが、学生時代にそんな経験もないので、実際のところ、わからないんですよね。
林:アトピーが治ったのは何歳ぐらいですか。
加藤:いいお医者さまにめぐりあって、中学2年生の夏休みによくなりました。始業式で体育館に集まったとき、ほんとにみんなびっくりして、「えっ、あの人、誰?」みたいな感じだったんです。
林:少女漫画にありそうな展開(笑)。
加藤:仲のいい友達が「よかったねえ」って喜んでくれたのが、すごくうれしくて。
林:それから男の子から急に電話が来たり、手紙をもらったりとか?
加藤:それはなかったんですが、「エッ?」という反応だったのは覚えてます。
※週刊朝日 2016年12月9日号より抜粋