紆余曲折を経て、晴れて夫婦となった杉本彩さんと松山禎秀さん。2人の愛のカタチとは? (※写真はイメージ)
紆余曲折を経て、晴れて夫婦となった杉本彩さんと松山禎秀さん。2人の愛のカタチとは? (※写真はイメージ)
この記事の写真をすべて見る

 俳優・タレントの杉本彩さんと夫である映画監督・オフィス彩代表取締役の松山禎秀さん。紆余曲折を経て、晴れて夫婦となった。2人の愛のカタチとは?

※「杉本彩『元夫が社長、私がタレント、彼がマネジャー』結婚前の奇妙な関係」よりつづく

*  *  *

――心臓弁膜症をわずらうという死のふちから生還した夫。しかし今度は、元気だった彼が躁鬱(そううつ)症状に悩むようになった。

妻:これだけ体格のいい人が、退院したときには60キロありませんでした。

夫:精神的にも不安定になってね。

妻:手術直後は、生き延びた!っていう喜びでいっぱいだったんだけど……生き残ったものの、それまで普通にできていたことができなくなった。以前の自分とは違う。それが受け入れられなかったのね。

夫:お世話かけました。

妻:そんな中、この人、薬の量を間違えたことがあったんですよ。

夫:あー。

妻:処方が変わって、同じ薬なんだけど、1錠に含まれる量が変わったの。ちゃんと説明を受けたはずなのに、私生活でちょっと大きなケンカをしたりして、動揺してたんでしょうね。

夫:ぼんやりと、通常の何倍もの量を何日間か、飲んじゃったんですよ。

妻:朝起きたら、枕が血だらけ! いすに座ってただけなのに、太ももにびっくりするぐらい大きな青あざができてたりして。

夫:彼女から「ワーファリンの量、間違えてるんじゃないの?」って言われて、はっと気がついた。血液を凝固させにくくする薬です。慌てて主治医のところへ行ったら、即、入院!

妻:いやー、あのころ、ケンカして殴ったりしなくてほんとに良かったと思って。

夫:もしもし?

妻:結局、離婚してから彼と再婚するまで、8年かかりましたね。

夫:まあ、僕は籍がどうであれ、一生、そばにいるつもりでしたから。

妻:私も若いころから激情型だし、彼は彼で短気なところがありましたから。衝突したらすごいケンカ。彼もよく耐えたな、と。

夫:今も耐えてますけど。

次のページ