週刊朝日2016年7月1日号 表紙の中条あやみさん
週刊朝日2016年7月1日号 表紙の中条あやみさん

 撮影中はオーラと貫禄にあふれていたが、インタビューとなると少女のような笑顔を見せる。大人っぽく見えるが、まだ19歳なのだ。

 映画「セトウツミ」では、学校のマドンナ・樫村を演じる。天然な元サッカー部員・瀬戸に思いを寄せられながら、クールな秀才・内海に恋心を抱く役柄だ。中条あやみさんは瀬戸と内海、どっちがタイプ?

「内海くんかな。ミステリアスな人に惹かれちゃうんです。何で振り向いてくれないんだろうって」

 同世代から圧倒的な支持を受ける人気モデルだが、俳優業での活躍も目覚ましい。だが現場ではいつも「もっとこうすれば」と反省し、「向いてないのかな」と思ったりもする。ある時、事務所の先輩俳優・高良健吾さんに質問した。「演技がうまくなったと思える時、ありますか?」。高良さんの答えは、「どんなにやっても満足することはない」。高良さんでもそうなんだと、気持ちが楽になった。

「モデルも女優も好きだから、ずっと両方続けていきたい」

 インタビュー中、何度も「成長したい」と口にした。この美貌で、素直で努力家。成長しないはず、ありません。

週刊朝日  2016年7月1日号