池袋駅西口から豊島区長崎にかけてが、かつて「池袋モンパルナス」と呼ばれていたのをご存じだろうか?大正後期から終戦まで、この地域には画家や作家などが多く住んでいた。長谷川利行、寺田政明、吉井忠、長沢節……そうそうたる面々が集う活気あふれる様を、パリの芸術の街モンパルナスになぞらえたのは詩人の小熊秀雄だ。

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