2013年8月、夏休みにご一家で栃木・那須塩原を訪れた(東京新聞代表写真) (c)朝日新聞社 @@写禁
2013年8月、夏休みにご一家で栃木・那須塩原を訪れた(東京新聞代表写真) (c)朝日新聞社 @@写禁
この記事の写真をすべて見る

 この3月に学習院初等科を卒業し、4月から学習院女子中等科に進む、皇太子ご夫妻の長女愛子さま。交友関係も広がり、特にこの一年は愛子さまにとって飛躍の年でもあったようだ。

 昨年の8月、栃木県の那須御用邸に滞在した皇太子ご一家は、愛子さまのお友達とその家族と一緒に、標高1915メートルの那須連峰茶臼岳に登った。愛子さまは初等科2年のときから、何度も那須連峰に登っている。そのため、地元の住民も愛子さまの成長を温かく見守っている。

「おととしまでは、周りの大人が話しかけても、うつむいたり『うん』と返事をしたまま黙っているといったご様子でした。しかし、ここ2年ほどは、きちんとお話ができていました。お姉さんになりました」

 標高1900メートルを超える茶臼岳は、大人でも肩で息をするほどキツイ登山コースである。しかし、登山に慣れた皇太子さまと雅子さまは、それぞれ持参したカメラで写真を撮る余裕を見せた。案内役が戊辰戦争の舞台となったこの土地について、歴史的な逸話を解説すると、皇太子さまは興味深げに聴き入っていたという。

 愛子さまら子供たちは、大人とは一定の距離を置きながら、山登りを楽しんでいた。愛子さまはバスケットボール部で鍛えた成果か、足取りも軽くスタスタと登っていったという。昼食後の下山では、軽快な気分になったのだろう。

「愛子さまもお友達との冗談に、キャッキャと笑い転げて、楽しそうでしたね」(居合わせた登山客)

 お友達のひとりは、毎年一緒に登っている同級生の男の子で、地元の住民の間では、「愛子さまのボーイフレンド」の愛称で呼ばれている。愛子さまは心を許せる友達にも恵まれているようで、もう登校問題の影は見えない。

週刊朝日 2014年3月28日号