「銀行も誰も信用できないと言って、いつも多額の現金をカバンに入れて持ち歩いていた」と話す関係者もいる。藤の最後の映像は、06年の空港での事件後、フジテレビやテレビ朝日でインタビューを受けた際のものだ。その経緯を、フジテレビ関係者が明かす。
「テレビ局の代表電話に『藤圭子ですが、話したいことがある』と電話が入ったんです。スタッフが話すと本当に本人だったので急遽ロケバスの中でインタビューしましたが、『5年間世界を旅していたが、カジノで5億円は使った』などと話す。現金所持事件については『カジノでは現金を持っていて当たり前だ』などと、とにかく早口で一方的に話し、目の焦点があっていない。誰が見ても『危ない』状態だったので、まともに映っているところだけを使いました」
同時期のテレビ朝日のインタビューでは、こうも語っている。