TBSラジオ「ACTION」(10月4日放送)に出演した際、松下は様々な職種を演じるにあたり、伝わらなくてもいい部分を大事にしていると語っている。その職業の人が日常生活で心掛けていることや動きなどが、どこにあるのかを気にかけているとか。「ナースのお仕事」の時は、患者に声をかけるときの腰の位置、目線の高さ、布団の掛け方など、丁寧に取り入れてやっていたという。

「コメディにも定評がある松下ですが、『笑い』についてWEBマガジンで語っていたこともあります。自分で笑わしにいくのではなく、純粋に芝居をし、マジメにやるほど周りが笑ってしまう展開になるようにやってきたとか。無理にウケようとしないところは、さすがプロという感じですよね」(同)

■「ナースのお仕事」復活はあるのか

「ナースのお仕事」同様、キャラクターが違う観月&松下。そんな2人の関係についてだが、「お互いにリスペクトしているようです」と語るのは女性週刊誌の芸能担当記者だ。

「2017年にリーディングコンサートで久々の共演を果たした2人。製作発表で互いの『凄いところ』を聞かれ、松下は観月について『動じないところ。若い頃からキャピキャピしていなくて頼もしい。こちらも引き込まれるお芝居をする』と言い、観月は松下について『いつも引っ張って頂いています。現場で落ち込んでいると、気配を感じとって声をかけてくれる凄くいい先輩です』と語っていました。そんな名コンビですが、松下はシリアスからコメディまでどんな役でもハマり、観月はアラフォーになってもオーラを放っていますし、2人ともまだまだ飛躍が期待できると思います」

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな2人の魅力についてこう分析する。

「まずなにより二人とも画面に“映える”というのが大きい。『ナースのお仕事』の時から感じていましたが、この2人のツーショットには場を和ませる不思議な安定感と、何かやってくれるだろうという期待感があります。女優としては、さすが2人とも第一線で活躍してきただけあって基本的な演技力は十分備わっていると言えるでしょう。移り変わりの激しいテレビドラマの世界において、これだけ出演作が途切れないということは、そこに彼女たちの人間的な魅力が加わり、多くのスタッフから愛されてきた証拠だと思います。2人がより一層映えるのはコメディだと思うので、5年前に放送されたスペシャルドラマ以来の『ナースのお仕事』コンビの復活を待ち望んでいる視聴者もきっと多いのではないでしょうか」

 演技力だけでなく貫禄も増した2人。再びドラマで息の合った掛け合いを見たいと思っている人も多いのでは。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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