こうした中で、現在「卒業」を匂わせている奥山春花に関しても心配の声が上がっているという。
「春花はもともと竹富聖花という名前でデビューしたタレントで、モデルとして若者を中心に人気を誇っていました。ところが、事務所を移籍してからぱっとしなくなっていたところでの『テラハ』出演だった。ここで知名度を上げて一気に人気を取り返したいところだったのでしょうが、今の時点では卒業後にどうなるかは未知数ですね」(同)
番組そのものは好調なものの、芸能界や出演者が期待する波及効果は限定的になってきている同番組。今後はどうなるのだろうか?
「地上波での放送は現在ありませんが、恋愛系のリアリティー・ショーとしては唯一無二の番組ですしフジテレビにとっては今も強力なコンテンツであることは間違いない。FODに新規の視聴者を呼び込む材料としても悪くないですし、Netflixにも配信していることで番組制作の面でも格好のアピールができる。実際、『あいのり』のように海外に放映権の販売できるので、今後のフジテレビのビジネス面でも期待がかかっています。『テラスハウス』のノウハウは実は今も他番組に受け継がれていて、同じ制作チームが作っている『セブンルール』(関西テレビ系)も徐々に人気が出始めています」(民放バラエティ製作スタッフ)
TVウォッチャーの中村裕一氏は、同番組の現状と今後をこのように分析する。
「最近ではAmazonプライムの『バチェラー』シリーズが人気ですが、こちらは独身男性1人をめぐって複数の女性が争うというフォーマットです。ネット番組ならではのエグさとゴージャス感が持ち味とも言えますが、そこが面白いという視聴者もいる反面、拒否反応を起こす人も多い。その点、地上波放送からスタートした『テラスハウス』のファッショナブルでマイルドなパッケージ感に惹かれる人は、まだまだ多いと思います。ただ、ご存知の通り、山里さんが蒼井優さんと結婚してしまいましたから、これから先、歯に衣着せぬコメントに切れ味と説得力が無くなる恐れが多分にあります。また、徳井さんに至っては復帰するかどうかは現時点で非常に微妙。仮にもし降板となれば、彼の抜けた穴を埋める人を探すのに、かなり苦労するのではないでしょうか。その意味で番組にとってはここがまさに正念場だと思います」
配信系が隆盛する今、一世を風靡した人気番組がまた再ブレイクすることができるのか。まずは今シーズンの行方に注目したい。(今市新之助)