「皮肉屋で人見知りというネガティブなキャラクターはファンを選ぶかもしれませんが、実家育ちで培ったその洞察力をフルに発揮し、人の心の内側にほんの少し光を当てる表現は、他にはない彼の魅力です。一方、俳優としては、ふてぶてしさの中にも繊細な心情を感じさせる非凡さを持っており、需要はかなりあるでしょう。かつて、矢沢永吉がドラマ『アリよさらば』(1994年)で教師役を演じ、長渕剛も『家族ゲーム』(1983年)や『とんぼ』(1988年)などの代表作がいまだに語り継がれています。良い作品と出会えば、大きく跳ねる可能性は充分にある。また、彼はレギュラーMCを務めるラジオ番組や、趣味を生かしたYouTubeのゲーム実況配信でも軽妙なトークスキルを発揮して人気を拡大中です。多様性が叫ばれる時代の中、その個性を武器にもっともっと売れてほしいですね」
誰もが推すほどの“才能の塊”であることは間違いない。新世代の二足のわらじアーティストとして今後の活躍に注目したい。(藤原三星)