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42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から2年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は「パパたちに火がついた夏」について。
【画像】いかんいかん、危ない…パパたちに火がついてしまった!
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その予兆はずっとあったのだ。
夫は公園でチビを遊ばせるのが大好き。
それも、遊具で遊ばせるのではなく、木や葉っぱ、お花に木の実、虫や鳥、池のお魚などにチビを触れさせるのが大好き。
なので、家から少し離れた広い公園までわざわざ出向く。
保育園帰りに毎日のようにだ。
チビはしゃがんで砂を触り、石を拾い、お花を眺め、池を覗き込んで、季節の移ろう公園で、毎日新しい発見をする。
ある日は紫陽花を見つけて名前を覚え、またある日はダンゴムシをたくさん拾い。
私も幼少期は四日市の片田舎で育ったので、山に入って野イチゴを摘んだり、つくしやフキやウドを採ったり、焚火で焼き芋をしたり、自然を相手にたくさん遊んだものだ。川で泳いだり、山登りもした。
ある日、夫は中古のトトロのDVDを手に入れて、それをチビにみせたところ、見事にハマって大喜び。
毎日のように「トト、トト」とせがむようになった。
夫はトトロの住んでいるような森をチビに見せたい、と、休日に車で奥多摩の方へ行ったり、電車を乗り継いで鎌倉まで足を伸ばしたり、とにかく自然豊かな場所を求めて出かけるようになった。
パパ友からのお誘いが、次なる予兆。
夏休み、1泊2日のキャンプのお誘いだ。
なんと、もうキャンプ場を押さえたというではないか。
キャンプという選択肢はこれまで全く頭になかった。
最後のキャンプの想い出は小学生の頃だ。
キャンプするとなるとテントやら何やらたっくさんの道具を用意しなければいけないんだろうが、何からどう手を付けたらいいのかすら分からない。
分からないし、家に物を増やしたくない!
年に一回しか使わないであろうものにスペースも高い金も取られたくない!
キャンプ……楽しそうだけど、きっと行けば楽しいんだろうけど、ハードルが高すぎる!
ところが、
「良いレンタルのサイトの情報、送るね」
と、ママ友Cさん。
そう! レンタルという手があるのだ!