働きながら子育てに奮闘する日常をテーマにした「第3回オリックス 働くパパママ川柳」の入賞作品が15日、発表された。約5万4千句を超える応募の中から大賞に選ばれたのは、<10連休 預け先無し金も無し>(36 歳・女性)。新設された「じぃじばぁば目線賞」には<いだてんか 保育所向かう 嫁の足>(70歳・女性)が選ばれた。
特別審査員として、川柳公論社を主宰する尾藤川柳さんやお笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二さん、「Business Insider Japan」統括編集長の浜田敬子さんが最終審査に参加。尾藤さんは「『10連休』などのフレーズに時代が反映されていて、実感や本音が込められた作品には力がある」と講評した。
田中さんは小学5年生と2年生、1歳の子ども(年齢は今年3月の取材当時)を育てるパパでもあり、審査について
「自虐や皮肉が生む笑い、ささやかな幸せがもたらす家族の温もりなど、バラエティー豊かな作品が多数寄せられていました。日々の育児は大変ですが、自分だけじゃないと思えたり、ちょっと俯瞰して見るとバタバタした毎日が笑えたり、共感できたりするものが大事だと思います。僕らはすべて笑いに変えるということをやってきましたが、川柳にもそんな力があると思います」
と振り返った。受賞作品を除き、特に共感できた作品を聞かれると、真っ先にあげたのは、子どもを寝かしつける際に動画サイトに頼ってしまう状況を描いた作品で、
「これは毎日僕が経験していること!」なのだとか。そのほか、審査では「子ども目線賞」を受賞した<お年玉 買いたいものは パパの時間>という作品も選んだ。
「そう言ってくれたら嬉しいですが、うちの子たちは言ってくれないでしょうね(笑)。お年玉のほうが嬉しいでしょうし、ゲームやユーチューブにも勝てません」
と早速、自虐を込めた。
そのほかの受賞作品は以下の通り。
パパ目線賞(3句)
<お尻拭き 社では上司の 尻拭い>(38歳・男性)