埼玉県立大(2位)は「相棒」(テレビ朝日)御用達のロケ地と言っていい。これまで同シリーズのseason5、7、11、17において撮影が行われた。直近の「相棒season17」(2018年12月放映)では、共通施設棟、講堂、食堂などが使われている。大学ウェブサイトによると、撮影使用料はムービー撮影(映画、ドラマなど)で、1時間あたり4万円となっている。
東京工科大(3位)は近代的な校舎が立ち並び、緑あふれるキャンパスが広がっているので、ドラマ制作者から人気が高い。休みの日になると、撮影が見られるようだ。同大学応用生物学部の浦瀬太郎教授がブログでこうつぶやいていた。
「先日、研究用の分析機器の調整をしようと土曜日早朝に登校してきたら、研究所棟という建物の1階で生の水谷豊に会いました。反町隆史もいたので、多分、テレビドラマ『○○』のロケではないかと考えられます。建物玄関から1階ロビーへ水谷と反町が歩くシーンや玄関わきで水谷が携帯電話をかけるシーンがエキストラとともに撮影されていました。(中略)学生の皆さんは総じてこういうときも冷静ですよね。ドキドキしているのは、おじさんだけ」(2017年11月6日)
学生は案外、見慣れているようだ。
前出の龍谷大は、残念ながら上位校にあがってこない。とくにテレビドラマは東京のキー局が近場である首都圏の大学で撮影を済ませるため、関西圏の大学がロケ地となる機会は多くない。だが、「いだてん」に大宮学舎が登場したことで、テレビ、映画関係者は龍谷大に注目するようになった。大学にも問い合わせが多く寄せられているようだ。
龍谷大はこれまでドラマ「科捜研の女」「スペシャリスト」「新・おみやさん」(以上、テレビ朝日)、「波の塔」(TBS)、「坂の上の雲」(NHK)などの撮影に協力している。同校は大宮、瀬田、深草、大阪梅田の4キャンパスで9学部あり、2020年には先端理工学部を開設予定である。
キャンパスが映画、ドラマのロケ地になったことを、ウェブサイトで伝える大学も増えている。
実践女子大は「2017年度の映画・ドラマ等撮影実績」として、「スニッファー 嗅覚捜査官 スペシャル」(NHK)、「99.9-刑事専門弁護士- SEASONII」(TBS)、「DOCTORS 最強の名医 新春スペシャル」(テレビ朝日)、「未成年だけどコドモじゃない」「兄に愛されすぎて困ってます」(以上、映画)などを伝えている。
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