利用定員の規模は多い順に「36~45人」(39.7%)、「20~35人」(29.4%)、「46~55人」(12.2%)、「46~70人」(10.7%)となり、「71人以上」という大規模学童は4%となる。
このことから、「従うべき基準」であれば職員数はきちんと守られ、「参酌すべき基準」であると3割もの現場が利用定員「おおむね40人以下」を明らかに超えている。「従うべき基準」であるか「参酌すべき基準」かの違いが大きく現場に影響する。学童保育の環境を守るには、きちんとした基準により歯止めをかけなければならない。
1~3年生が小学校にいる平均時間が年間で1218時間。一方、学童にいる時間は平均1633時間となっている(全国学童保育連絡協議会の調べ)。長い時間を過ごす場を支える指導員が働く環境を整備することは、子どものためにも不可欠だ。(ジャーナリスト・小林美希)