そうやって繰り返されていることも本土に住む我々は全然知らなくて、沖縄問題を語るとややこしい人みたいなイメージがあるじゃないですか。番組中、視聴者からは「そうだったんだ」「ためになった」というコメントもありましたけど、案の定「今日の放送は左寄りのやつしか呼んでねえな」とか「左側の番組」って言うやつがいた。放送中に僕も言いましたけど、そうじゃないって! 長年、そういう考えで聞いてきちゃったから、語りにくい問題になってきてるし、解決しないんですよね。
僕の個人的な考えですけど、政治的なこととか、思想的なことじゃなくて、もっと単純なんだと思う。本当は自民党も民主党も、右も左もないのよ。政局が入り込みすぎちゃって、ネトウヨとか活動家が集まって、ニュース女子のような問題も起きる。なんだかこれって、太平洋戦争で日本がやってたことと変わらないんじゃないのかと思ったんですよ。沖縄をネタに政局やってねーか? それやってる限りは何も問題は解決しないんじゃないか?って。
県知事選の結果は自民党総裁選にどう影響するかって言われて、こないだの豊見城市長選は来年の参院選がどうって言われる。それとは切り離して日本の問題として、46都道府県のみなさんが「どうする? 普天間だけでもどっかにやる?」って話し合わないと解決しないと思うんですよね。
いま沖縄の経済はインバウンド効果で上がって、資金源ができていますよね。よく言われる「基地がないと食えねえだろ」「実は喜んでいるんだぜ」っていう理論も実は間違いで、本当は基地依存度は5%とかで、ものすごく少ないんですよね。基地が返還されたところは街ができて、ショッピングモールができて経済的な効果も基地があったときより伸びているらしい。沖縄だって、観光で儲かって金ができると、これからは意見もどんどん変わっていくような気がします。