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いつも言われっぱなしで頭に来ているあなたへ。討論番組に出るたび、“論破祭り”とネットで評判になるひろゆきが、思わず「そんな方法あり?」と思っちゃうような強力な武器を伝授します。新刊『論破力』(朝日新書)から、「議論の絶対大原則」を紹介。他人を動かすテクニックとは?
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テレビやネットの討論番組には、必ずそれを見ている人がいて「誰が勝ったか、負けたか」を常に判断しています。じつはビジネスシーンでも同じで、議論の場にはそれを見てジャッジする人がいるわけです。つまり、大事なことは目の前の相手と討論することよりも「見ている人に自分をどうプレゼンするか」だと思うのですよ。
要は、そういうジャッジをする人たちがどういう基準で判断するのか、その人たちに何を見せるのかということを考えて、何個かある「勝ちパターン」の中から順番に試して、議論というゲームで勝とうとするわけです。
裏返して言うと、「ジャッジがいない状況では議論しない」が鉄則ということです。
たとえば、デザインA案、B案のどちらがいいかでもめた場合。2人きりで議論してしまうと、本当は自分が決めたくせに、「あのデザインはあいつが決めたんだよ」などとあとで偉い人がいくらでもごまかせてしまいます。
なので、「第三者の証言が取れる状況」が大事なわけです。1対1で言い争いをすることには、まったくメリットがありません。
要するに、なるべく「脇の甘さを出さない」ということなのですよ。
1対1で議論してしまうというのは、おいらに言わせれば、かなり脇が甘い。
そうして1個でも責めるパーツを相手に渡してしまうと、そこをガンガン責められてしまいます。責められ続けると人は簡単に落ちてしまうものなのです。
いろんな責め方があることは、それが得意なおいらはよくわかっています。責められるとすごく面倒くさいことになるということも……。
ジャッジを意識した議論の例をもう一つ挙げましょうか。