大阪府警富田林署から逃走した樋田淳也容疑者(30)と行動をともにし、山口県警に逮捕されていた44歳の男性が10日、釈放され、山口市内で会見を開いた。男性は樋田容疑者が山口県周南市で身柄を確保される直前まで一緒におり、占有離脱物横領の疑いで逮捕されていたが、周南区検は処分保留とした。男性が語った樋田容疑者の逃走劇の全真相とは? 会見全文を掲載する。
【旅の途中で樋田容疑者と撮った2ショット。この時は逃走犯だと知らなかったという】
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――樋田容疑者だったと知った時はどのような気持ち。
びっくりしました。単純にびっくり。(逃走している人物がいたことは)途中で一度聞いたけど、その程度。何をして捕まって、いつ逃げたということも知らない。手配書も見ていない。
――樋田容疑者はどういう人物でしたか。
人懐っこい、子どもっぽい、よく喋る。
――話の内容は。
色々ですね。
――自分のことをどう話していましたか。
仕事を辞めて、日本一周をしようと思って出てきたと言っていました。
――彼に感じることは。
やっぱり子どもっぽいというのと、途中途中よく喋るのでうっとうしいと思うようになったかな。
――どういうところに子どもっぽさを感じましたか。
まず、考え方が甘いなと。日本一周をするにあたって。魚の名前を知らないとか、料理を自分でできないとか、そういうところを子どもっぽいなと思った。
――これは日本一周できないだろうな、と?
そんな感じ。ノウハウを分かっていないというより、お金の使い方もそうやし、持っている荷物もそうやったし、「それで日本一周できる?」というような感じ。
――お金の話を具体的に。
けっこう色んなものを買ってきていた。「いらんやろ?」というようなものも買っていた。たとえば家庭で使うようなS字フックやロープとか変な鍋とか釣り竿もそうやし。挙げていけば色々ですね。
――今樋田容疑者にどう思うか。
アホやろ、単純に。ということと、逃げて日本一周ということをされたら他の日本一周をやっている人に迷惑がかかる。そういう風な目で見るんと違うかなあと。それが一番腹立たしいな。
まず、食材にお金を使うのと、今そんなにいらんやろというものに使う。衣服にお米、野菜も。スーパーとか道の駅でも買う。で、駄菓子も結構買うんで。お金を使っているのを見てたのは最初のうちだけ。広島でも使ってたな。まぁはっきり覚えてないけど、あんまり一緒に買い物に行かないんです。