――――不登校の子の勉強をサポートするためのメソッドとは?

 何よりも大切なのは、目標決めだと思っています。不登校の子でも丁寧に話をきくと、彼らなりの目標、目指す姿が見えてきます。「〇〇大学に行きたい」という具体的なことでも、「ニートにはなりたくない」「いつか彼女が欲しい」「これ以上苦しみたくない」というようなことでも何でもいいのです。一つ一つの言葉を認識して、そこからやることを具体化し、学習計画に落とし込んでいきます。

 漠然と勉強をやるのではなく、「何のためにやるのか」というモチベーションを確認し、今やっている勉強が目標にどうつながっているのか確認していくことが大事です。

 そしてできるだけ短期決戦で成績を上げることを目標にしています。長くて3カ月。早ければ1カ月半で結果を出していきたい。ダイエットでもなかなか結果が目に見えないとやる気がなくなるのと一緒で、成績も短期で結果を出すことにこだわっています。

 そのためには、各教科の効率の良い習得の仕方を徹底して教え、「教科書は1年かけて1冊学ぶ」、という常識は切り捨てます。効率よくやれば、1冊習得するのに1か月もかかりません。また、教科書で勉強することは徹底しますが、古典や歴史を覚えるにはマンガ本も活用するなど、習得するための手段は選びません。とにかく短期で楽しんで結果を出し、自信を持たせることがポイントだと思っています。

――――どんな不登校の子でも可能?

 ひとことに不登校といってもいろいろなタイプがいます。友達や先生との関係から行けなくなってしまった子、感覚が繊細で、学校のような粗雑な環境にいたくないという子。

 一方で、「おうちにいるのが好きだから学校に行かない」「お姉ちゃんが行かないから、私も!」と不登校を選択する子もいました。親御さんも本人を尊重し、本人もとくに罪悪感を持っていない「明るい不登校」。世界では、ホームエディケーションとして認知、サポートされている国も多いようです。

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