ジャニーズ事務所に入ってからは、部活の代わりにアクロバットや歌の稽古など、ジャニーズとして必要なスキルを学ぶことに熱中しました。その時々にやるべきことを、徹底的にやるという姿勢は、中学受験を通して僕が得たもののひとつです。
■目標に向けて努力したその経験が人生の宝物
中学受験を実際に経験した立場から言えるのは、「受験勉強は本当にきついし、辛い」ということ。だから、くじけそうになるのも当然です。そんな時はやりとげた瞬間のことを想像してほしいと思います。努力した分だけ、ものすごい達成感を得られるし、がんばったことが、その後の人生での自信にもなるんです。
もし第一志望に合格できなくても、がんばったという事実は変わりません。第一志望を目指すことはもちろん大事です。でも、「第一志望」って単なる言葉で、ゴールじゃない。自分が得た結果をどう生かすかが、本当に大切なこと。受験を全力でがんばったら、次は中学校生活も思い切り充実させてください。応援しています!
浮所飛貴(うきしょ・ひだか)
2002 年生まれ、愛知県出身。中学受験で首都圏の中高一貫難関私立男子校に合格。中学3 年生の時にジャニーズ事務所に入所し、勉強と芸能活動を両立させ、20 年から立教大学に通う。現在、ジャニーズJr. 内のユニット「美 少年」の一員として、ドラマやバラエティー番組などで幅広く活躍中。初主演映画「胸が鳴るのは君のせい」が21 年6 月に公開予定。
(文/林郁子・美和企画)
※『カンペキ中学受験2022』より
カンペキ中学受験 2022【表紙: 浮所飛貴 (美 少年)】 (AERAムック)
朝日新聞出版
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