コロナ禍で、小学校によってはオンラインで授業を行うところも出てきました。自宅でのオンライン授業か学校での対面授業かを選べる学校に通う小学4年生の女の子は、「疲れるから家でオンライン授業を受けていたい。何のために学校に行くの?」と不満げ。数多くの子ども向けライブを開催し、YouTubeチャンネル「おっぱっぴー小学校」も大人気の小島よしおさんが子どもの悩みや疑問に答える新連載。小島さんが大人になって気づいた小学校のおもしろさとは。

MENU ■「ちょっと苦手」な友だちと一緒にいることも大事 ■いろんな人が集まる小学校はおもしろい!

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【相談1】

 何のために学校に行かないといけないのですか。いまコロナで、オンライン授業か通学かどちらかを選べるのですが、わたしは親に言われて学校に行っています。学校で友だちに会えるのはうれしいけど、学校に行くのは疲れるので、家でオンライン授業を受けていいと言われている子がうらやましいです。(小学4年生・女子)

【よしおの答え】

 こりゃこりゃほんと、今ふうな悩みだね。自宅でオンライン授業を受けられるようになるなんて、僕が小学生のときには想像もつかなかった。今はお仕事の打ち合わせや取材だって、オンラインでできちゃう。君のお父さんやお母さんも、“リモートワーク”をしていたりするのかな? 確かに雨の日や暑い日・寒い日に学校に行くのは大変だから、家で授業が受けられるのがうらやましいっていう気持ちはわかるなぁ。

 僕もコロナの流行が始まってから、それまでたくさんの人の前でやっていたお笑いライブをオンラインで開催するようになった。YouTubeで「おっぱっぴー小学校」というチャンネルをつくって、いろんな勉強について発信することも始めたんだ。

 人前でライブができなくなったのは残念だったけど、オンラインで発信を始めたら、今までにない“横のつながり”が生まれた。ライブでは隣に座った人と話すってことあんまりないと思うし、いちばん前の席の人といちばん後ろの席の人がかかわりを持つなんてことはほとんどない。でも、YouTubeやオンライン配信では、コメント機能を使ってお客さん同士がコミュニケーションをとっていたんだ。お客さんがコメントで僕に話しかけてくれて、それに答えることができる、っていう新しい発見もあったかな。

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小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

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