最初に、「めんどくさいことがわかっている君はすごい!」って話をしたけど、これを克服できたらもっとすごいと思う! 苦手があるってことは、克服するチャンスでもあるんだ。もし克服できたら、どうやって克服したのか、君のような子にアドバイスすることもできる。何かを人に教えることができるのは、苦手を克服した人だけなんだ。もともと得意なことだと、それが苦手な人に説明しようがないでしょ? 苦手な人の気持ちがわかるからきっと同じ目線で話せるんだ。「苦手なことがある」っていうのは、悪いことばかりではないんだよ。

 それに、なんでもはやく済ませてしまったほうがラクチン。習字の筆洗いにしても、日が経ってカチカチになってしまった筆よりも、使いたてほやほやのほうが汚れが落ちやすいよね。おしょうゆのシミも、すぐに落とせば簡単に落ちるけど、時間が経つとクリーニングに出さないときれいにならないかも。時間もお金もかかってしまうね。「明日やろうは馬鹿野郎!」って聞いたことがあると思うけど、本当にそうだなあって、よしおも感じることがたくさんあるよ。

「先延ばしにしたらもっとめんどくさい!」ってことを思い出して、すぐに取り掛かれる工夫をしてほしいな。「めんどくさい」は残念ながら大人になっても続く気持ちだから、今のうちに対処法を身につけておくのは悪くないと思うよ!

 最後に、めんどくさいという気持ちを発散するギャグを贈るよ。「そんなの関係ねぇ!」の次につくったものの、日の目を見なかったギャグ、「わかんねえ! わかんねえ! ウォッウォッ!」。両手のひらを前に出して、ひざを曲げて太ももを片方ずつ上げるんだ。太ももには太い筋肉があって、それを動かすと不思議とやる気がわいてくるから、「やる気の筋肉」とも言われているんだ。「めんどくさいよ、もうわかんないー!」って気持ちを、足を動かしながら発散して、やる気アップ!!! めんどくさいことがあったら、まずはそれから始めるのも、おすすめだよ。

 ……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?

【質問募集中!】
小島よしおさんに答えてほしい悩みや疑問を募集しております。お気軽にお寄せください!
https://dot.asahi.com/info/2021100800087.html

「友だちのつくり方がわからない」と悩む小3女子に小島よしおが教える、友だちづくりに最適な場面とは
著者 開く閉じる
小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

1 2 3 4