──撮影中、印象に残っているエピソードはありますか?
土屋太鳳ちゃん(かつて特務隊員で同僚だった雨音ユキノ役)とのシーンのとき、太鳳ちゃんが僕の顔をずっと見ているなぁ、と思っていたら急に笑い始めて。その前後、べつに何もないんですよ? 何も話してなかったし。「なに……どうした?」と聞いたら、「いや、きれいな顔してるなぁと思って」って言われたんですけど、絶対そんな笑い方じゃなかった。ハナクソでもついてたのかな、みたいな(笑い)。あの真意を聞けてないのが印象に残ってます。
あとは劇中でもみんな言ってますけど、大怪獣が想像以上にデカい。グリーンバックを使ったCG撮影で怪獣によじ登るシーンがあるんですけど、完成したものを見たら、もう一回り小さいサイズを想像してやっていたことに気づいて、びっくりしました(笑い)。
──「あとしまつ」といえば、山田くんはお掃除好きでも知られていますけど、子どものころから好きでした?
いや、ひとり暮らしをするようになってからじゃないかなぁ。でも何か道具に凝るというよりは掃除機をかけるとか、ホコリを拭くとか、ごく普通のことをマメにやるだけですよ。「あとしまつ」し忘れてること? あ、洗濯機のゴムパッキンにまとわりついてるホコリを毎回掃除し忘れてしまって、今ひどいことになってると思うので、それを掃除したいです。
──掃除好きのメリットは?
何もないです(笑い)。でも、子どもたちがお掃除を頑張ったらママが喜ぶんじゃないかな。ママのためにお掃除してごらん。きっと日常が違ってくると思うよ!
──最後に今年の抱負を教えてください。
グループとしてはデビュー15周年という節目の年になります。去年はファンの皆さんが僕たちに触れられる時間をどうやって増やせるか、考え続けた一年だった。それを吐き出すのが今年だと思うので、楽しみにしていただければ。僕個人としてはこの作品で一年のスタートが切れるので、ものすごく幸先がいい……んですが、そのためには大ヒットしてもらわにゃ困る(笑い)。年齢を問わず楽しんでもらえる作品になったと思いますので、たくさんの方に見ていただきたいですね。音もすごい。臨場感が違うと思うので、ぜひ映画館でドキドキワクワク体験をしていただきたいです。
■映画「大怪獣のあとしまつ」
巨大怪獣が、ある日突然死んだ。残された死体は徐々に腐敗・膨張が進んでいく。そんななかで死体処理を任されたのは、軍や警察ではなく、特務隊員・帯刀アラタ(山田涼介)だった――。2月4日公開。
(取材・文 大道絵里子)
朝日新聞出版