■正直「わからない!」けど……

 と、よしおもいろいろ考えてみたり調べてみたり、友だちと話し合ったりしたんだけど、「天国と地獄は、本当にあるの?」という君の質問には、まだまだ答えられそうにない……。君をがっかりさせちゃうかもしれないけど、今回のよしおの答えは「わからない」だ。

 だけど、「ある」って思って生きたほうがいいんじゃないかな、って考えたよ。天国はいいことをしたら行けるところ、っていう考えが合っているなら、いいことをして周りの人も自分もハッピーになれたら最高だよね。それでもし「死後の世界」が本当にあったとしたら、天国という素敵な場所でまた過ごせるよね。

 ややこしいのが、天国の生活が本当に天国だと感じる人もいれば、天国の生活を退屈で地獄のような日々だと思う人もいるだろうし、逆に地獄みたいに苦痛を受けることが楽しいと感じる人もいるかもしれない。だから必ずしも「天国はいいところで地獄は悪いところ」とも言えないんだ。だから、他人と共有することはとっても難しい。

 先に話したことのように、自分の行いや考え方で「天国と地獄」が決まるものなら、「天国も地獄も信じてない」っていう君の友だちの考えも間違っていないと思うんだ。つまり、「自分はどう考えるのか」が一番大事なんじゃないかな。よしおも今回考えてみて、考えること自体が何よりも大事なんじゃないかと気づけたから。考えたり、調べたりすることで、今まで知らなかったことや気づけなかったことに出会えて、すごく楽しかったんだ。

 ただ、天国と地獄を信じるにしても信じないにしても、いいことも悪いことも、いつかは自分に返ってくるんじゃないかな。自分のしたことをボールにたとえてみよう。自分がしたいいことや悪いことには、いろいろな大きさや重さがあるでしょ。そのボールを空に向かって高く高く投げるとする。すると、ボールはいつか返ってくる。ボールの重さや大きさ、投げたときの高さなんかによって、返ってくるのがいつになるかはわからないけど、どんな形であれ自分に返ってくるものなんじゃないかなと考えたよ。

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