そんな中での学習環境、長男の時は、世の主流は「リビング学習」一色!
下の子たちをほったらかしにして別室で宿題を見るわけにもいかないし、長男の気質的にも細やかな対応が必要かな、と考えてわが家もリビング学習を選択……したのですが、常に新生児が泣き、2歳児が盛大に漏らして大騒ぎの中でのリビング学習なんてうまくいくはずもなく。
長男が九九カードを読み上げ始めるとすかさず横に並んでわけも分からず口まねする次男と相まって数字のカオスだし、三男の寝かしつけがあともう少し……!という時に唐突に始まる元気いっぱいな長男の音読には何度ひざから崩れ落ちたことか……。
早生まれで2歳になったばかり、そのうえ体を動かすのが大好きな次男に通信教育などを始めて一緒に学習を、という発想にもならず、とにかく同じ部屋の中で別々の動きをしている3人の間を私が右往左往していたという記憶です。
あの頃は常に大人の手が足りなすぎて、分身の術を会得しに心だけ伊賀にトリップしていました(遠い目)。
さすがにこれではダメだ……と白目をむいていたとき、たまたまテレビで見かけたあるお宅の「部屋は目的別に作る」というアイデアにピーンときました! わが家はマンションで部屋数が限られるため、一人部屋は厳しい。そこで「家族全員の寝室」「勉強や仕事に集中するための部屋(『がんばルーム』と名付けた)」そして団らんのためのリビング、続き間になっている和室を子どもたちの「おもちゃや遊びのスペース」と、目的別に大改造したんです。
「がんばルーム」は頑張る人以外入室禁止!と弟たちに言い聞かせ、ようやく静かな環境を手に入れた長男。やっと集中して勉強ができるようになり、正解はこれだったんだ……!と一件落着に喜びました。
■頑張れない「がんばルーム」になっていた
さあ、その4年後!! 次男が小学校入学です。
4年もあればオリンピックだって一周するんだし、母の経験値も学習環境もさぞかしアップデートされている……はず!とはならず。実はがんばルームに安心しきってほったらかしでした。結果、「静かだと思ったら漫画読んでる」「整理整頓できなすぎて教科書開く場所もない」状態に。
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