「“慶應の内部生”と聞くと、幼稚舎からずっと慶應で育ってきた人をイメージするかもしれません。しかし、昨年慶應義塾高等学校を卒業した約800人のうち600人ぐらいは高校から入学した人。幼稚舎や中等部から慶應で育ってきたという人はごくわずかです。内部生といっても濃淡があり、多くは大学から慶應に入った人とそこまで変わらないのではないかと思います」
一方、付属・系列高校別にみると、上位の難関大と言われる大学の付属・系列高校では、内部合格率が8割、9割を超える。大学ごとに複数ある付属校の中で、内部合格率が最も高かった難関大付属・系列高校は次のとおり(カッコ内は21年3月の卒業生の内部合格率、90%以上。大学通信調べ)。
早稲田大=早稲田大学高等学院(100.0%)、慶應大=慶應義塾湘南藤沢高等部(99.6%)、関西学院大=関西学院高等部(94.6%)、立教大=立教池袋高等学校(94.1%)、同志社大=同志社香里高等学校(93.8%)、明治大=明治大学付属明治高等学校(93.4%)、法政大=法政大学第二高等学校(93.1%)、関西大=関西大学第一高等学校(90.6%)。
(文/白石圭)
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