私自身が学校でも塾でも勉強について心がけていたのは、テストの点数とか、問題の〇×だけを気にするのではなく、授業でも試験問題でも疑問に思ったこと、分からないことがあったら必ず先生に質問して、解消しておくということです。これは中学受験のときから変わらずで、そのおかげで理系科目に限っては学校でも塾でも常にトップクラスでいられたのだと思います。理系科目に限っては(笑)。

高校1年生の浅間合宿での一コマ
高校1年生の浅間合宿での一コマ

高校時代、あこがれていた俳優は……

 それにしても中高校時代は楽しかったですよ。友達と学校でドッジボールをしたり、学校帰りにジェラートを食べたり、休みの日には遊園地やプールに出かけたり。こんなに思い切り楽しめるのは今しかない、って何となく分かっていたのかな。ギューギューに遊びの予定を詰め込んで、友達とふざけ合って、ゲラゲラ笑っていましたね。

 またその頃テレビでドラマ『高校教師』(1993年)が放送されていて、真田広之さんのファンになり、定期入れに真田さんの雑誌の切り抜きを入れていました。

 あとは、トム・クルーズ、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが好きで、映画雑誌『ロードショー』『スクリーン』『ムービー・スター』はセットで毎月買っていました。長期休みには雑誌でオススメされている洋画のビデオをレンタルしてきて、何本も見ました。

 そのときは映画を見て楽しいと感じるだけで、まさか自分が将来演技をする側の仕事につくとは夢にも思ってもいませんでした。CG制作についての記事を読んで、映画をつくる現場で働くのもいいかな、なんて興味を持ったことはありましたけれど。

 そう考えると将来どうなるかなんて、中高生の段階では全然分からないですよね。今の自分が当時の自分に会いに行って自己紹介したら、すごくびっくりすると思います(笑)。

(取材・文/阿部桃子)

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 菊川怜さんが、“てんやわんや”な3児子育てや、自身の子ども時代などを語るAERA with Kids+の連載「菊川怜の子育てはいつも想定外」。次回もお楽しみに!

菊川怜が語る激動の40代 3人出産、そして離婚…「正直、悩んでいる時間もないほど毎日バタバタです」
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