そうした、自由で自分らしい未来のイメージが持てれば、きっと安心して好きな道を歩くことができます。

 たとえ受験に失敗しても、回り道をしてしまっても、大丈夫。たくさんの枝分かれを知る中で、失敗もチャレンジもたくさん経験し、成長できるはずです。

 僕が絵本を読んでくれる子どもたちに伝えたいのは、「君は君らしく、自然に軌道修正していけるから、絶対大丈夫だよ」ということ。

 今、自分が大切だと思うことを、これからも大切にしていれば、自分らしくなれる。幸せになれる――そのことを、僕は手を変え品を変え、絵本を通して、読者の子どもたちに伝えていきたいと思っています。

(取材・文/玉居子泰子)

【後編】ヨシタケシンスケ「子どもたちの近くには、親や先生と違う適切な距離の“ちょっと変な”大人が必要」 新作絵本に込めた“思い”とは
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玉居子泰子
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