それに、子どものために何度もスケジュールを作って段取り力をつけることは親自身の今後の仕事や人生にも必ず役立つと思います。

 バタバタした毎日のやるべきことを可視化して、心に余裕を作るのがスケジュールです。昨日のスケジュールを見直して、昨日は昨日で頑張ったよね、明日はこれをやってみようか、など親子で話し合ってみることが大事です。

 そうすると、たとえ今日のスケジュールがこなせなくても子どもも安心しますし、またやってみよう、という気持ちにもなれます。スケジュールは、人生が昨日、今日、明日と続くことを意識させます。

 日々思い通りにいかないことは多いけれど、それを含めて調整しながら進んでいく。まさに人生そのものです。

(構成/教育エディター・江口祐子)

写真・図版(2枚目)| 「毎日のやるべきことを可視化して、心に余裕を作るのがスケジュール」 佐藤ママが語るスケジュール作りの大切さ

※「中学受験の意義」(佐藤亮子・安浪京子著)から一部編集

東大理三出身・佐藤ママの長女が語る、母の教育「いい大学に行ってくれたら自慢できるという感情は母には全くなかった」
中学受験の意義

佐藤 亮子,安浪 京子

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佐藤亮子
佐藤亮子

さとう・りょうこ/4人の子ども全員を東京大学理科三類に合格させた実績を持つ教育・子育てアドバイザー。著書に『佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』(朝日新聞出版)、安浪京子さんとの共著『中学受験の意義 私たちはこう考えた』(朝日新聞出版)など。

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