保護者会終了後 こっそり 「ファンでした」

――息子さんは大学1年生、娘さんは高校1年生だそうですね。子育ては、どのように協力していますか?

 妻は日本語が得意ではありませんし、日本の受験のシステムにもなじみがないので、保護者会や親子面談など、子どもたちの学校関係のことは全て自分の担当です。もちろん、帰宅後は聞いて来た内容を、すべて妻に報告しますよ。

――保護者会や面談、当時は母親が多かったのではないでしょうか。その中に入るのは、なかなか勇気がいったのでは?

 そうなんですよ(笑)。後からこっそり「テレビで観てました」とか「ファンでした」と言ってくださる方もいて、うれしい反面、少し恥ずかしかったです。

プロレス試合を観戦する蝶野さんファミリー(蝶野さん提供)
プロレス試合を観戦する蝶野さんファミリー(蝶野さん提供)

――お子さんたちとは、どういう関係ですか?

 なんでもオープンに話せる関係です。性教育に関してもオープンにしたいので、息子には「心配なことがあったら、パパに聞けよ」と言ってるんですが、今のところ相談はありません(笑)。ただ一方で、親と一緒に何かをするとか、面と向かって話をするのが照れ臭い年頃だとは思うので、適度な距離を取ることは心がけています。

 勉強についても、うるさいことは言いません。ただ、自分自身がきちんと高校生活を送らなかったという後悔もあって「遅刻をするな」とか「目標を決めてスケジュールを管理しろ」とか、生活態度に関することだけは厳しく言っています。子どもがこのくらいの年齢になったら、親はあまり細かいことには口出しせず、大きな枠で見守ってあげるくらいが丁度いい気がします。

子どもの成長はうれしいけど 本音は「ずっと一緒にいたい」

――お子さんたちの成長が楽しみですね。

 息子は関西の大学に通っているので、今は自宅を離れています。志望校選びのときに地方の大学ばかりをあげるので「何でだ?」って聞いたら「高校を卒業したら、家を出たい」と言われました。本音を言えば、俺はずっと一緒にいたかったですけど、子どもの成長は喜ばしいことですし、自分自身もそうやって大人になってきましたからね。

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